当院について

院長挨拶

greeting.2014.1.11.JPG 認知症そしてその介護における悲劇が連日報道されています。この一部は現在の少子高齢化社会に起因し、これまでの医療の形では対処が厳しいことが明らかになってきています。

 私は神経内科医として治療法のない難病患者さんと接する中で、進行する手足の不自由や認知の障害にもかかわらず、周囲との関わりの元、人としての尊厳を失わず前向きに生きる姿を幾度も見てまいりました。そして、身体あるいは精神が不自由になっても自由であり続けるための支援こそ医療の役割であり前述の悲劇への処方箋であると考えるようになりました。この支援は病院内では終わらず地域を構成する人や場所の継続的な関与が必要です。当院でもこの度地域における支援をより連続的に行えるよう、平成28年6月より地域医療推進部を立ち上げました。

 当院の理念に『地域を支え、地域に支えられる医療』とあります。このことは、医療というものが医療者から一方的に提供されるだけではなく、逆方向の流れが重要だということに他なりません。この流れは患者さんそして地域を構成する一人一人が医療の場面において主役となること、さらに自らの言葉で発言することによりはじめて生まれます。

 これからますます患者、医療者ともに、その現場は厳しくなると予想されますが、これが私たちの時代です。地域の一員として共に歩んでいけるべく、患者さん一人一人が主役となるための支援を行ってまいります。

康明会病院長 平井 健

1998年信州大学医学部卒、長野県内で研修後、
都立神経病院 脳神経内科、
東京都神経科学研究所 運動・感覚システム研究分野 研究員、
UCLA 神経学 Health Services Research 客員研究員、
都立神経病院 地域療養支援室長
等を経て現職